冬になると照明の明るさや温かみのありがたさを実感します。
今回、照明を設計するにあたり、デザイナーから米国開拓時代におけるある一文をテーマにしたいと提案がありました。
入居者の方だけでなく、近隣住民の方にもお役に立てればと思っています。
「当時は外灯などなかったので、夜になるとそれぞれの家では、通りに面した窓にキャンドルを灯し、日が暮れた後、人々はその光を頼りにして夜道を歩いたと言います。
闇に閉ざされたような時間帯になって帰路に就く開拓の労働者にとっては、その光の存在感が心強いものになっていたはずです。
そして、そんな開拓の為に一日働いてくれた人々へのねぎらいの気持ちの明かりとして、窓辺に灯していたのです。
その風習が今でも残っていて、各家の窓辺には、外からしっかりと見えるように明かりが灯されている。」
照明デザイナー 東海林弘康の著書より引用
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